これからauひかりを契約する方は注意が必要です。
2018年3月1日にサービスの改定が行われ、これまで任意だった撤去工事が義務化。
光ファイバーの引込設備残置(撤去工事なし)を選択することができなくなりました。
目次
撤去工事費は2万8000円、賠償金の請求もある
2018年3月1日以降に「auひかり ホーム」を契約した方は、解約時に立ち会いの元、光ファイバー引込設備の撤去工事を必ずしなければなりません。
もし、この撤去工事を拒否した場合は、賠償金が請求されてしまいます。
このことは、auひかり ホームのページ(解約時のご注意)の項目にも明記されています。
そして、注目するべきは、撤去工事費の高さです。
これまでは、撤去工事費は1万円でしたが、一気に2.88倍に値上げされ、2万8000円となりました。
改定前(2018年2月28日以前) | 10,000円(任意) |
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改定後(2018年3月1日以降) | 28,800円(必須) |
回線工事費の分割払い回数が2倍に
撤去工事費の義務化と値上げに合わせて、戸建てに「auひかり」を導入した際に発生する回線工事費の「分割払い回数」も大幅に増えました。
標準工事費3万7500円を分割払いする場合、従来は「1250円 × 30回」となっていましたが、改定後は「625円 × 60回」となりました。
改定前(2018年2月28日以前) | 3万7500円 (1250円 × 30回) |
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改定後(2018年3月1日以降) | 3万7500円 (625円 × 60回) |
1回あたりの負担金が減るメリットはありますが、5年間におよぶ工事費の分割払いは、あまりにも長すぎるのではないのか?という意見もでています。
背景
では、撤去工事が義務化になり、大幅値上げされた背景は何でしょうか?
auひかりを提供するKDDI株式会社によれば、「設備の保守管理にかかわる費用が大きくなってきたから」が大きな理由のようです。
これまでは、自然災害などで光ケーブルが垂れたりした際の保守は、KDDIが負担してきました。
しかしながら、auひかりの解約後に設備を撤去せず、そのままの状態に残す「残置」を選択するユーザーが増加。
それに伴い、保守コストも増え、残置対応が困難になってきたことが真相のようです。
また、今回の大幅値上げについてですが、これまでは、撤去工事に関わる費用を
- ユーザー「1万円」
- KDDI「1万8000円」
としてきたものを単純に全てユーザー負担にしたようで、撤去工事費では利益を上げていないようです。
なお、ホームページに記載されている「賠償金」という表現ですが、KDDI側も適切ではないと考えており、近く修正をする予定とのことです。
ネットの反応
KDDI側の主張には、納得できる部分もありますが、この改定は、ネットでも物議をかもしだしています。
auひかりを解約すると、解約金とは別で、28800円の撤去費若しくは賠償金がかかるようになったことは毎日周知していきたい
撤去拒否したら賠償金ってところがエグすぎる— アドセンスクリックお願いします (@masakichi22) 2018年3月12日
AUひかり、契約解除時に配線の撤去を義務付けたらしい。しかも費用は約3万円で義務化前の約3倍。。。こんなひどい会社とは、わたしは絶対に契約しない!
— UU (@uumiler) 2018年3月14日
auひかりの改定にはとても不信感をおぼえた
— ©️ (@craft_members) 2018年3月14日
auひかりの撤去に費用が28800円かかるんだって。
まじかよ…撤去する予定はないけれども、高くない?
残しておくことはできないみたい…
えぬてーてーはどうなんだろ— どるち (@popotan_love_) 2018年3月14日
1年目で7万4925円の解約金がかかる計算
この改定により、もし、auひかり ホームを1年目で解約してしまうと、7万4925円の高額な解約金が請求される計算になります。
内訳
- 違約金 → 15,500円
- 工事費の残債 → 30,625円
- 撤去工事費 → 28,800円
光回線の解約金にしては、他社を引き離す、かなり高額な部類となります。
撤去工事費を0円にする方法
この改定をよく分かららず、2018年3月1日以降に「auひかり」を契約してしまった。どうすればいいのか?
auひかりを引越し先でも使う
引っ越しにより、どうしようもない理由でauひかりを解約することになった。
そんなときは、auひかりを引越し先でも使うことで、撤去工事費が不要となります。
au Wi-Fiルーターを使う
引越し先がauひかりのエリア外の場合は、au Wi-Fiルータという選択肢もあります。
こちらに乗り換えても、撤去工事費が不要になるようです。
違約金・解約金を負担してくれるプラバイダに乗り換える
『インターネット光回線の違約金・解約金を全額負担してくれるプロバイダ一覧』で紹介していますが、他社から乗り換えする際、違約金・解約金を負担してくれるプロバイダもあります。
その中でソフトバンク光は、他社への違約金だけでなく、撤去費用も最大10万円までキャッシュバックをしてくれます。
他社から乗り換えで回線工事費が無料になるなど、高額キャッシュバックを実施しているので、一度検討してみるのもいいでしょう。
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