NTT 海賊版サイト(漫画村、Anitube、MioMio)ブロッキング・閲覧規制へ

漫画やアニメなどをインターネット上で無断で公開してきた海賊版サイト

  • 漫画村(漫画閲覧サイト)
  • Anitube(アニメ動画配信サイト)
  • MioMio(動画共有サイト)

に対して、NTTグループは、サイトを閲覧できないようにする「ブロッキング」措置を実施すると発表しました。

いつから閲覧規制が実施される?

NTTグループのホームページには、

準備が整い次第実施します。

と書かれており、日程は未定となっています。

ただ、すでに決定事項となっているようですので、近い将来ブッキングが実施される見込みです。

閲覧規制の影響を受けるのは誰?

このNTTグループのブロッキングにより、

  • NTTドコモ(スマートフォン)- 3798万人
  • NTTドコモ(携帯電話)- 1303万人
  • OCN(固定回線)- 760万人
  • ぷらら(固定回線)- 256万人
  • ドコモnet(固定回線)

を使っているユーザーが影響を受け、「漫画村」「Anitube」「MioMio」にアクセスできなくなります。

他の会社は?

今回の閲覧規制は、あくまでもNTTグループのISP事業者(プロバイダ)の判断により実施されます。

そのため、NTTの光回線を借りているMVNO事業者や光コラボレーションモデル事業者には影響がありません。

なお、大手通信事業者であるソフトバンクは、

著作権の侵害は放置できず、早急に対応すべき重要な問題と認識している。しかし、ブロッキングは通信の秘密を侵害する懸念もあり、慎重な議論が必要であることから、法律や制度、運用方法などさまざまな観点から実行可能な方策を検討したい。

とコメントしており、現時点ではNTTグループに追随するかは決まっていないとしています。

KDDIでも同様に方針は決まっていないようです。

業界団体はブロッキングには反対姿勢

海賊版サイトが問題となってから政府はISP事業者に自主的なブロッキングを促していました。

しかし、この要請に対して、ISP事業者の業界団体である日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)は、

ブロッキングは ISP 事業者が権利侵害行為と一切関係のない人を含めて、インターネット接続サービスのすべての利用者を対象に、web サイトのアクセス先などを監視して、一部の通信を遮断する方法です。

と整理してから

これは電気通信事業法が罰則を伴って禁止する、通信の秘密の侵害にあたる行為です。

と明文化。

現状、5年かけて丁寧に議論をして対策をした児童ポルノを除いては、安易にブロッキングをすべきではないと強く訴えています。

参考:日本インターネットプロバイダー協会「海賊版サイトへの対策として政府がブロッキング(接続遮断)を要請することについて」

NTTグループも日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)の正会員でありますが、NTTグループを統括する日本電信電話株式会社の主要株主が財務大臣となっていることから、政府の方針に従ったとも考えられます。

電気通信事業法に抵触する恐れも

日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)が指摘するでは、通信の秘密の侵害については、憲法21条と電気通信事業法で明記されています。

憲法第二十一条

集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。

検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

電気通信事業法

(検閲の禁止)第三条電気通信事業者の取扱中に係る通信は、検閲してはならない。

(秘密の保護)第四条電気通信事業者の取扱中に係る通信の秘密は、侵してはならない。

電気通信事業に従事する者は、在職中電気通信事業者の取扱中に係る通信に関して知り得た他人の秘密を守らなければならない。その職を退いた後においても、同様とする。

ここで問題となるブロッキングは、通信の秘密の兼ね合いもあり、「正当行為」「正当防衛」「緊急避難」の要件を満たすものに限って違法性がないとされています。

ただ、今回のブロッキング対象となる

  • 漫画村
  • Anitube
  • MioMio

に関しては、すでに閲覧できない状態が続いています。

そのため、緊急性があるとは考えられず、電気通信事業法違反に問われるおそれがあると指摘されています。

ネットの声

今回のNTTグループの閲覧規制の対応には、ネット上でもインターネットの自由・言論統制を懸念する声が数多くあがっています。

もちろん、海賊版サイトはコンテンツ産業を根底から破壊する許されない行為ではありますが、緊急避難を盾にブロッキングが恒常的に行われれば、事実上の検閲にも発展する恐れもあり、慎重に議論するべきところです。




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