大手通信キャリアであるNTTドコモが提供する光コラボのインターネット光回線”ドコモ光”
ドコモ光とドコモスマホとのスマホセット割「ドコモ光セット割(ドコモ光パック)」で家庭の通信費をぐっと下げることもできます。
さらにドコモ光は、通信費を抑えられるだけでなく、次世代通信技術「IPv6 IPoE」にも対応。
これによりインターネットの通信速度を爆速化させることが可能です。
この記事では、ドコモ光で導入されている通信速度の高速化技術「IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6 接続サービス」の仕組みについて分かりやすく解説しています。
目次
ドコモ光「IPv6(v6プラス)」のメリット
ドコモ光「IPv6(v6プラス)」のメリットは、次世代通信技術「IPv6 IPoE」が利用できる点です。
従来の通信方式「PPPoE」では、回線本来の性能は1Gbpsであるにも関わらず、通信速度が200Mbps(0.2Gbps)以下に制限されていました。
次世代通信技術「IPv6 IPoE」では、通信速度の制限を取っ払うことができます。
分かりやすくまとめると、次のようになります。
IP | PPPoE (遅い) |
IPoE (速い) |
---|---|---|
IPv4 | IPv4 PPPoE (遅い) |
存在しない |
IPv6 | IPv6 PPPoE (遅い) |
IPv6 IPoE (速い) |
つまり、インターネットの接続方式は、
- IPv4 PPPoE
- IPv6 PPPoE
- IPv6 IPoE
の3種類があり、通信速度が速いのは次世代通信技術「IPv6 IPoE」だけということになります。
従来の通信方式「PPPoE」の問題点
なぜ、従来の通信方式「PPPoE」では、通信速度が200Mbpsに制限されていたのでしょうか?理由を見ていきましょう。
従来の通信方式「PPPoE」は、ダイヤルアップ(電話回線)でインターネット接続していた時代から用いられている古い技術です。
そのため、近年のインターネット利用者数の増加や高画質動画の視聴などによる「データ通信量」の急激な増加に対応できなくなっていました。
特に問題なのが、インターネットにアクセスする際、絶対に通る必要がある「網終端装置」の混雑です。
出典:GMOとくとくBB
網終端装置とは、NTTグループが管理している設備であり、「NGN網(NTTのネットワーク)」と「プロバイダ」を繋ぐ大切な役割があります。
2015年から始まったドコモ光を含む「光コラボレーションモデル」もNGN網を利用していますが、NTT東西のフレッツ光と同様、「網終端装置」の混雑により、通信速度が極端に低下する問題が発生しています。
この設備を管理するNTTグループも「何とかしよう」と増設を実施しているようですが、増え続けるデータ通信量に追いついていません。
また、プロバイダ各社も独自で改善を図りたいところですが、NTTグループが管理しているため、大手であっても手出しができないのが現状です。
次世代通信技術「IPv6 IPoE」は、網終端装置を迂回する
ドコモ光「IPv6(v6プラス)」で利用できる次世代通信技術「IPv6 IPoE」では、通信速度が低下する原因となっている「網終端装置」を通ることなく、インターネットに接続することが可能です。
出典:GMOとくとくBB
また、それだけでなく、従来の通信方式「PPPoE」と比較して、広い帯域幅の広い接続設備により、データ容量も通信速度も格段に上がっています。
出典:NTTコミュニケーションズ
IPv6非対応のWebサイトもある
ここまで読むと「IPv6 IPoE」は、インターネットで重要な通信速度を高速化できる理想的な接続方式と思えるかもしれませんが、デメリットも存在します。
それは、未だに数多くある”IPv6に対応していないWebサイト”を表示できない問題です。
そこで登場するのが、ドコモ光でも採用されている
- v6プラス(IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6 接続サービス)
です。
これにより、IPv6未対応のWebサイト、Webサービス、オンラインゲーム、アプリなども問題なく利用することができます。
さらに、一時的にIPv4の通信を「IPv6 IPoE」に成りすますことにより、通信速度低下の原因となる「網終端装置」を迂回することができ、快適なインターネット環境を実現できます。
なお、IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6 接続サービスは、
- V6プラス
- transix(トランジックス)
- IPv6オプション
- OCN v6アルファ
- ぷららv6エクスプレス
- IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE + IPv4
といった名称のサービスで利用できます。
ドコモ光でv6プラスを申し込む方法
ドコモ光で次世代通信技術「v6プラス(IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6 接続サービス)」を利用するには、申し込み時に対応プロバイダを選ばなければなりません。
また、プロバイダによっては申し込みが必要となってくるので注意しましょう。
対応プロバイダ (申し込み不要) |
ドコモnet、plala、GMOとくとくBB、So-net、@nifty、BIGLOBE、@T COM |
---|---|
対応プロバイダ (申し込み必要) |
DTI、IC-NET、Tigers-net.com、andline、スピーディアインターネットサービス、OCN |
※申し込み不要であっても昔から継続して利用している場合は、新たに申し込みをしなければならないケースがあります。
エディオンネット、シナプス、BB.excite、hi-ho、TikiTikiインターネット、ネスク、01光コアラ、TNC、WAKWAK、ASAHIネット、@ちゃんぷるネット
快適なインターネット環境を望むのであれば、「IPv6」かつ「IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6」に対応したプロバイダを選ばなければなりません。
「So-net」がv6プラス対応でおすすめ
現在、ドコモ光のv6プラス(IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6 接続サービス)対応プロバイダの中でも人気が高いのが「So-net」です。
大きなメリットは、
- オプション条件なし
- キャッシュバックが業界最高峰
- キャッシュバックの受け取り時期が早い
の3つです。
さらに嬉しいことにv6プラス対応の無線LANルーターを無料レンタルすることもできます。
v6プラス対応の無線LANルーターはこれだ!
ドコモ光と契約するときは『ドコモ光のキャンペーン・キャッシュバック比較!公式・代理店おすすめは?』で紹介しているとおり、窓口によってはv6プラス対応の無線LANルーターを無料レンタルすることができます。
しかし、窓口によっては、v6プラス対応の無線LANルーターの無料レンタルができず、
- 市販ルーターを購入
- ドコモ光から有料レンタル
する必要が生じてきます。
ここからは、おすすめの「v6プラス対応の無線LANルーター」を紹介していきます。
市販ルーターを購入
おすすめのv6プラス対応の無線LANルーターは、次のとおりです。
戸建て
高感度アンテナで家中どこでも快適なインターネットができます。
- MU-MIMO(最大3台の同時処理が可能)
- ビームフォーミング機能(スマートフォン・タブレットなどの位置・距離を判別する技術)
- アドバンスドQoS(動画、音声、ゲームなどの優先度を設定)
などにも対応しており、性能面では文句なし。
この1台でも十分ですが、仮に遠すぎて電波が届かない部屋が出てきたとしても、もう一台購入すれば、最新技術「メッシュネットワーク」の構築により家中途切れることなく、インターネットができます。
マンション
有線LAN | 最大1Gbps |
---|---|
無線LAN | 最大1.3Gbps |
3本の高感度アンテナで家中どこでも快適なインターネットができます。
先ほどより紹介した製品より若干性能が劣りますが、その分、安い価格で購入することが可能です。
- ハンドステアリング
- ビームフォーミング機能
- アドバンスドQoS
などにも対応しており、普通に使うのであれば十分な性能を備えています。
ドコモ光から有料レンタル
ドコモ光でもv6プラス対応の無線LANルーターをレンタルできますが有料です。
- 東日本エリア:月額300円(1年間3,600円、2年間7,200円)
- 西日本エリア:月額100円(1年間1,200円、2年間2,400円)
となり、東日本エリアでは、長い目で見ると結構かかってきます。
また、先ほど紹介した市販ルーターと比べて性能が劣ってしまいます。
市販ルーター (WRM-D2133HP) |
ドコモ光 | |
---|---|---|
v6プラス | 対応 | 対応 |
有線LAN | 最大1Gbps(1000Mbps) | 最大1Gbps(1000Mbps) |
無線LAN | 最大1.3Gbps(1300Mbps) | 最大0.867Gbps(867Mbps) |
最後に
フレッツ光回線(光コラボ含む)で快適にインターネットを利用したいのであれば、通信速度の高速化技術「IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6 接続サービス」の対応は必須です。
ドコモ光では、そのうちの一つである「v6プラス」のサービスに対応しています。
ただし、この記事で紹介したとおり、ドコモ光で選択できる数十社あまりのプロバイダの中には、通信速度を爆速化させる「v6プラス」に対応していないところもあるので注意しましょう。
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